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作り手の声 tent-coffee 店主 佐藤 聡一さん

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気さくな店主が迎えてくれる、地元の元気なコーヒー屋さん

湊川駅から5分ほど歩いた場所にある、「tent-coffee(テントコーヒー)」。佐藤さんの地元であるこの場所は、三宮から電車で約10分。
活気溢れる商店街をはじめ、どこか懐かしさを感じる下町風情の残る町。カウンター4席の小さなお店には、佐藤さんの人柄に惹かれるようにして世間話をしにふらっと立ち寄るお客様も多い。
「地元の愛すべき兄ちゃん」的存在の佐藤さん。今回は少しフランクに、ご近所のお好み焼き屋さんでお話をお伺いした。

tent-coffee
2011年に神戸・湊川にオープンした自家焙煎のコーヒー屋。おすすめのオリジナルブレンドは、すっきりとした味が特徴的。
2013年、同じく兵庫区に2店舗目の「cafe[s](カフェエス )」をオープン。

ふらっと話をしに立ち寄ってくれたりして、そういうのはうれしいですよね。

今日はフランクにお話できればと思って、お好み焼き屋さんで取材をさせてもらいます(笑)。

情熱大陸の練習ってことですね(笑)。

そういうことで(笑)。佐藤さんって「地元の元気な兄ちゃん」というイメージがあって。お店も常に満席ですね!やはり、常連さんが多いんですか?

平日はそうですね。時間帯によって、顔ぶれもずいぶん変わります。

通りがかりの業者さんが寄ってたりとかしてて。

そうなんですよ。コーヒーを買わなくてもときどき寄ってくれるんです。他の人もそうなんですけど、店の前を通って「なんか気まずいな」と思わずに、ふらっと話をしに立ち寄ってくれたりして、そういうのはうれしいですよね。

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ところで、佐藤さんは経営学部のご出身なんですよね。卒業してすぐにコーヒー屋さんを目指したんですか?

いえ、卒業後にいったん就職をして、営業の仕事をしていました。
成績も悪いほうではなかったんですけど、やっぱりモチベーションの浮き沈みってあるじゃないですか。気分が落ちたときは、ビジネス系の啓発本を読んだりしてて。入社してから4年半くらい経ったとき、例のごとく本を開いたわけです。
そしたら、「やればできる!」とか「今しかない!」みたいなことが書いてあって。
それを読んだ時に、何を思ったのか「これはもうあかん、次にいこう」みたいな気持ちになって退職したんですよ。

それで、コーヒー屋を始めた?

もともとコーヒーが好きだったので、本とか雑誌とかよく読んでいたんです。そこで、沖縄のコーヒー農園を見つけて、「これだ!」と。
採用の予定がなかったので断られたんですけど、もう僕の中では行くと決めていて。その意志を伝えて、半ば強引に雇ってもらいました。
そこの店主からは、「お店を出したいなら1年後と決めたほうがいい」と言われて、そのまま修行させてもらいました。それから地元に戻ってきて、元々祖父が商売をしていた場所で店舗をオープンしました。

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やわらかな感触が気持ちいいオリジナルマグカップは、陶芸作家・安藤由香さんの作品。

もし自分だったら2杯飲めるな、という価格設定。

なるほど。やっぱり、地元のお客様が多いんですか?

そうですね。あと、市場が近いので、三宮で商売をしているお客様が買い物ついでに気軽に寄ってくれることもあります。ありがたいことに、遠方からわざわざ足を運んでくださる方もいて。

それにしても、価格が安いですよね。

もし自分だったら2杯飲めるな、っていう価格設定にしたんですよ。量も、ちょっと多めにして。あと、オリジナルのマグカップは、作家さんに特注で作ってもらったんです。持ち手は指が2本入るように、口元の部分は飲み口がよくなるよう少し薄めにして。

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屈託のない笑顔とフランクな対応が、心を和ませてくれる。

最近は、いろんなイベントで出張コーヒーにも行かれてますよね。

そうですね。日曜日にイベント出張することが多いので、定休日にしています。出張コーヒーは、いろんな人と知り合えておもしろいんですよ。
あと、テントコーヒーの近所に2店舗目の「cafe[s](カフェエス)」をオープンしました。

それだと、お休みがないですね。

おかげさまで、毎日楽しませてもらっているので(笑)。

想いのぎゅっとつまった、ロゴマークの秘密。

今後の野望みたいなものってあるんですか?

人がたくさん集まるお店を展開していきたいなぁと思っています。
大きいお店じゃなくても、たとえば今のテントコーヒーくらいの規模のお店がいろんなところにある、みたいなのもいいですよねぇ。あ!あと、公園の前とかでもやってみたいですね。東遊園地でみーんなが同じマグカップを持って僕のコーヒーを飲んでいる、みたいな展開も憧れます。

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天気のいい日は、外のベンチで飲むのもきもちいい。

やっぱり、地元の人のあたたかさっていいなって思うんです。いつ来ても、佐藤さんを中心にコミュニティできているような。

ありがたいことに、お客さまのほとんどは、店舗をオープンしてから知り合った方ばかりなんですよ。地元といえば、ご近所のおもしろいお店にも顔を出すことが多いですね。最近だと、「ユマノマド」さんというゲストハウスのカフェに遊びに行って、女将さんやそこで出会う人たちと話が盛り上がったりして。そういう、おもしろい人たちがいるところには、ついつい足を運んじゃいますね。

それも、佐藤さんのお人柄ならではのつながりですよね。
テントコーヒーさんの店名の由来については、いかがですか?

小屋という意味もあるんですけど、このロゴマークにはいろんな想いが詰まっていて。「tent-coffee」の『tent-』のところが、点と線になっているんですね。
いろんなところで人との繋がりができて、点がやがて線になっていくイメージ。
それから、『t』の文字を人のかたちにして、人と人との間には縁があるよねという意味を込めて、くるっと円で囲みました。文字と文字の間がぎゅっと詰まっているのも、人と人との密な関係ができればいいなという思いを込めています。

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テントコーヒーのロゴマークについて語る佐藤さん。笑いの絶えない取材となった。

2杯、3杯がぶがぶ飲めるシンプルな味。

人との繋がりを意識しているところが、佐藤さんらしいですね。焙煎のこだわりとかってあるんですか?

僕は、土鍋で豆を焙煎するんです。この方法は、沖縄で教えてもらったんですが、遠赤効果があっておいしくできます。修業時代に飲んだコーヒーの味に少しでも近づけたいなって思っていて。
ときどき同業者の方も来てくれるんですが、やはり土鍋で焙煎しているからか、「独特の味だね」って言われます。

味があっさりしてるのは、それと関係があるんです?

そうですね。あとは僕自身が、2杯3杯がぶがぶ飲めるシンプルな味が好きなんで、味は「すっきり」が基本です。

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だけど、風味はしっかりしてますよね。ブレンドはどのようにしてるんですか?

いくつか作ってみて、バランスを見ながら配合を決めていきます。
豆は、ブラジル、グアテマラ、コロンビアを中心に、マイルドはプラスしてエチオピアを、ダークはインドネシアの豆を使っています。挽き目は全部同じです。
あと、コーヒーの味を伝えるのってけっこうむつかしいなぁと最近思っていて。
たとえば、豆をお土産にするのは、相手先にミルがあるかどうかもわからないし。だからドリップパックを作ったりもしています。それなら誰でも簡単に飲んでもらえるので。

日常的にコーヒーを淹れる習慣がない人にとっては、豆を挽くとなるとハードルが高いかもしれませんね。

そうなんです。それに、その状況や環境によっても、淹れ方は変わってくるので。

ベストの分量は、どのくらいなんですか?

グラムで計ってもらえるのが理想的なんですが、お店で淹れるときは、1杯18gを基準にしています。
あと、落とす分量も関係してくるんです。たとえば、2人分を淹れるときに、単純に豆の量を倍にすればいいわけではないですし。
さらに、豆でお持ち帰りとなると、今度は挽き方の粗さが違うから、僕が店で淹れてる方法が正しいとは限らないんですよね。
でも、あくまでそれらはお店の基準なので、粉やお湯の量をいろいろ試してお好みの味を探してもらえるとうれしいです。

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コーヒーは、マイルドとダークの2種類。後味がさっぱりとしていて飲みやすい。

でも、家で淹れても、独特のあっさりとした味は変化しませんよねぇ。

コーヒーの味って、どこで誰と飲んでいるかによって変わると思うんです。たとえば、ホテルのラウンジで、1杯1000円のコーヒーを飲んだときって、正直、味に関係なく、高級感が増しますよね。だけど、コーヒーの価格が高いからといって、実際に使ってる豆がいいものかというと、話は違ってくる。それがおもしろいところだな、と思うんですよね。
沖縄にいたときも、皆さん豆で持って帰るんですけど、「やっぱりここで飲むのがうまい」って言うんです。大自然に囲まれて飲むゆえのおいしさなのかなぁ、と。

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湊川の町をみてほしいんですよ。せっかくだから、商店街もみてほしいなぁって。

最近、コーヒースタンドなどが流行ってますが、そういった現象についてはどう捉えてますか?

僕はいい傾向だと思っています。コンビニで販売してるのも、いいなぁと思ってます。だって、コーヒーを飲んでもらうきっかけが増えるじゃないですか。そういった意味では、大手のスタバとかも好きです。あのロゴマークの入ったカップを持つステイタスもすてきだな、と。
テントコーヒーも、いつかそうなればいいなと思ってます。

最後に、飲む人や来られる方にメッセージをください。

とにかく楽しんでもらえれば!(笑)
おいしい、楽しいコーヒーっていうのかな。
あと、湊川の町をみてほしいんですよ。せっかくだから、商店街もみてほしいなぁ。

やっぱり、テントコーヒーさんのウリって、人であり町だなと感じるんです。あの場所に来て、楽しそうにしている人たちの雰囲気をぜひ皆さんに味わってほしいですね。

fin.

インタビュアー:杵築佳明(バイヤー)
ライター:山森彩
フォトグラファー:山元裕人

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